社会福祉HERO’S

社会福祉HERO’S TOKYO2021
プレゼンテーターインタビュー②

編集部ニュース

2022.03.07

社会福祉HERO’S TOKYO 2021の開催まであとわずか。

そこで全国の応募者のなかから選抜されたプレゼンテーター6人に、当日への意気込みを語っていただきました。

 

今回は保育士の谷口智志さんです。

(聞き手:ひとりひとりが社会福祉HERO’S 編集長 山田 英治)

 

子どもが主体でとことん考える園

さまざまな支援の必要な子を受け入れてその子にあった保育をしています

 

谷口  智志さん (大阪府・社会福祉法人 種の会 保育士)

谷口さん:社会福祉法人種の会で保育士として働いている谷口智志、38歳です。いまは、3歳児の担任をしています。

山田編集長(以下、編集長):社会福祉HERO’S TOKYO 2021のプレゼンテーターに決まった時は、どんなお気持ちでしたか?

谷口さん:正直、自分でいいのかなという気持ちでしたが、上司や先輩に「君がいいんだよ」と言っていただいて、頑張りたいな、期待に応えたいなという気持ちになりました。いままで自己肯定感が低かったのですが、初めて自分を誇れて、自信が持てるきっかけになりました。また、エントリーするとき、自分の経験や現状を言葉にしたり、文章にしたりしたことで、自分の仕事のことを客観的に見ることができました。「自分は、いまこんなふうに仕事をしているんだ」とか、「こんな考え方なんだ」などと、改めて振り返るきっかけになったこともよかったなと思います。

 

支援の必要な子を受け入れられず悔しい思いをした過去

 

編集長:谷口さんは、別の園から現在の園に移られたということですね。どのような理由があったんですか?

谷口さん:以前勤めていた園で、難病の子や支援の必要な子を受け入れることができず、入園をお断りしたことがありました。さまざまな面で受け入れる環境が整っていないために受け入れができず、保育士としてとても悔しい思いをしました。もっと保育士としてできることがあるのではないかと思って、現在の法人に就職しました。いま働いている園では、さまざまな病気や支援の必要な子を受け入れていて、私が担当しているクラスにも、I型糖尿病で丁寧なケアや見守りが必要なお子さんがいます。子ども達みんなが笑顔になれる場にするために、職員も一緒にみんなでとことん話しあう場をつくっています。

 

子どもたちが自ら考えて行動できる

場づくりが僕らの仕事

 

編集長:とことん話し合う場ですか。ヒーローズの本番ではその取組についてお話される予定ですか?

谷口さん:はい。保育の現場では、こちらからの「指導」ではなく、「子どもたちみんなが自分で考えられる」ような雰囲気づくりを心がけています。

例えば、園庭から近隣に物を投げてしまった子がいたときも、みんなで集まって話し合いをしました。「なんで物を投げてしまったのかな」、「なにがいけないのかな」、「どうしたらよかったのかな」と、子どもたちが話し合って出していく答えを、みんなで日々共有しながら過ごすことで、成長していきます。大人が主体になってルールを伝えたときの反応と、子ども達自身が考えて決めたことに対する行動力・エネルギーとでは、歴然とした差があるなとよく感じます。そうした場づくりが僕らの仕事で、保育の仕事の面白さだと思います。ヒーローズの本番で、この面白さをたくさんの方に伝えたいです。

編集長:社会福祉HERO’S TOKYO 2021に向けての意気込みを教えてください。

谷口さん:1人でも多くの方に向けて、自分の思いや仕事のやりがいについて、届けられたらいいなと思っています。気持ちを整理して頑張りたいです。

編集長:本番を楽しみにしています!本日は貴重なお話をありがとうございました。

 

谷口さんがプレゼンをする

社会福祉HERO’S TOKYO 2021は、2022年3月15日13時より
YouTubeにて生配信! 当日の生配信はこちらから!

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