社会福祉HERO’S

【開催報告第一部①】
イベント「社会福祉HERO’S TOKYO 2019」開催!

編集部ニュース

2019.12.18

2019年12月10日(火)、社会福祉の現場でさまざまな挑戦をしている若手スタッフたちの熱い想いを伝えるイベント、「社会福祉HERO’S TOKYO 2019」を開催しました。

同イベント第一部では、厳正な審査のもと選ばれた7名のヒーローたちが、地域での活動や仕事(介護・保育・障がい者支援等)への想いを、ステージ上でスピーチ。

大学教授や、介護・福祉の分野で活躍する若手実践者などの審査員と、未来の日本社会を支える大学生や専門学生らの投票で、最も票を得た田中伸弥さん(ウエル千寿会)が、「ベストヒーロー賞」を受賞しました。

 

登壇したヒーロー7人の活動内容 (プレゼン順)

社会福祉法人ひとつの会(山口県)谷口 洋一 氏

<オリジナル健康体操で、福祉のイメージを変えていく>

事業所等に入居する高齢者と、地域住民の健康増進を目的に、地元のサッカーチーム(J2)「レノファ山口」と共同で、「レノファ健康元気体操」を開発!「レノファ山口」のホームゲームや地元のお祭り、商業施設などで体操を披露することで、事業所を超えた住民の健康増進、、地域のPRに寄与しています。

社会福祉法人江東会(大阪府)福島 里菜 氏

<ボトムアップ型組織で「こどもファースト」な保育を実現>

“型にはまらない組織”の秘密は、“現場のアイデア力”。保育士の「NO残業NO持ち帰り」「有給休暇100%消化」や、子どもと地域の交流を目的とした「お買い物体験」などを職員同士で企画!“現場からの声”の採用率は、なんと70%!ボトムアップ型組織で「こどもファースト」な保育をめざし、挑戦を続けています。

社会福祉法人弘和会(石川県)宮中 経助 氏

<自然栽培と福祉で、だれもがWINな社会へ>

農家と協働しながら、世界農業遺産の能登の「自然栽培農法」を用いて、多様な農作物を生産する取組を実践!担い手不足で耕作放棄中の遊休農地を活用しながら、障がい者の雇用創出と社会参画に加え、地元・能登の農業技術と文化を伝承しながら農地保全を実現しています。

社会福祉法人豊悠福祉会(大阪府)中嶋 ゆい 氏

<日々のケアからファッションショーまで「笑顔の輪」をプロデュース>

特別養護老人ホームを活用し、住民を巻き込んだファッションショーを企画・開催!昨年は計300人の住民を動員することに成功しました。老人ホームを舞台に、最高齢108歳のモデルを筆頭に、ドレスやタキシードを着てランウェイすると、介護施設にこれまで縁の無かった住民らが集まり、地域が一体に!

社会福祉法人南山城学園(京都府)佐藤 走野 氏

<DWAT災害派遣活動を通じて福祉に恩返し>

幼少期から20歳まで児童養護施設で過ごした佐藤さんは、自身の成長に寄り添ってくれた福祉に恩返しをしたいと思い、福祉の世界へ。被災地の避難所などで高齢者や障がい者、乳幼児らを福祉の面から支援する、京都府の災害派遣福祉チーム「DWAT(ディーワット)」の隊員として、熊本地震や岡山県豪雨災害時に現地入りし、合計100件以上の相談一つひとつに、ていねいに対応しています。

社会福祉法人ウエル千寿会(宮城県)田中 伸弥 氏

<老人ホームを地域にひらき、「命のバトン」をみんなにつなぐ>

「入居者と住民が交流し合う特別養護老人ホーム(特養)」をめざし、特養内に駄菓子屋をオープンしたほか、“子どもの孤食”を減らそうと、子どもとお年寄りらが集まる子ども食堂を開設。入居者と子どもの“多世代交流の場”として親しまれています。こうした取組により、入居者を孤独にさせず、社会・地域との接点をしっかりとつくることで、「看取り介護文化の再構築」につなげることも目指しています。

社会福祉法人柚の木福祉会(福岡県)藤田 智絵 氏

<みんな違ってみんないい。明るい福祉を発信!>

小学校の中の空き教室(余裕教室)を活用し、知的障がいのある方がたが働く福祉作業所「ふれあいの部屋」を運営しています。日本初の“小学校の中の障がい者作業所”では、障がい者を社会から隔離せず、さまざまな交流が行われており、この取組はグッドデザイン賞(2015年度)に輝きました!

 

 

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