HERO’S TOKYO 2018プレゼンテーターのいま④
田中楓さん
編集部ニュース
2018.12.10
<編集部>
「閉鎖的」といった福祉の現場のイメージを、「見せる広報」で刷新し、福祉という仕事の魅力を伝えている、広報の田中さん。とても分かりやすいプレゼンテーションでしたが、こうした場は慣れているのでしょうか?
<田中さん>
私の仕事は広報なので、「KBS京都」で取材を受けたり、新卒採用担当として学生の前で話したり、同業者の勉強会で講演したり、人前でプレゼンテーションをする機会は少なくありません。ただ、「社会福祉HERO’S TOKYO 2018」は桁違いに盛大な場で、依頼を受けてからこんなに大きなイベントだったなんてと驚きました。
<編集部>
「社会福祉HERO’S TOKYO 2018」はご自身にとってどんな経験でしたか?
<田中さん>
普段、新卒採用担当や勉強会での講演では、法人がどんなことをやっているかということを説明しており、自分自身の仕事がどんなものなのかを説明する機会はありませんでした。このイベントを機に、今まで自分がやってきたことはなんなのか、なんのために仕事をしているのか、自分の使命とはなんなのかということを頭の中で整理することができました。なんとなく理解していたことが、はっきりと道筋として見えてきたのです。入職4年目で、こういった機会を持てて良かったと思います。
<編集部>
「社会福祉HERO’S TOKYO 2018」を終えた今、力を注いでいる取り組みを教えてください。
<田中さん>
社会福祉のことを表面的ではなく、より深く知ってもらうための広報です。社会福祉の現場は、一部分だけ切り抜くと衝撃を受けてしまう場面も多くあります。どうしてこうなるのか、きちんと順序立てて説明することで、社会福祉のことをよく分かってもらおうと考えています。
<編集部>
プレゼンテーションでは、外部向けの広報だけではなく、法人内や同業者に向けた活動もされているとお話しされていました。
<田中さん>
現場で何かちょっとしたことを宣伝したい時に、Illustratorを使ってきちんとしたチラシやポスターを作成することは、難しいことです。なので、現場の人たちが扱いやすいWordを使ったチラシ作りの講習を行っています。
また、福祉の現場は女性スタッフの割合が多いのにもかかわらず、実務を積んだスタッフが寿退社してしまい戻ってこないという現状があります。それってもったいない!という想いから、「woman’s drinks」という、ドリンクを飲みながら語り合うイベントを立ち上げて、女性の働きやすい福祉の現場とはなんなのか、可能性を模索しています。
<編集部>
これから「社会福祉HERO’S 」に登壇する人たちへ、メッセージをお願いします。
<田中さん>
自分のやっている仕事を言葉にして伝えていくことは、頭の中を整理する上ですごく大切なことです。その中から、見えてきた課題や、「こうしていきたい!」という思いを主張することは、社会を変えることにつながります。このチャンスを生かして、がんばってください!
社会福祉HERO’S TOKYO2018田中さんのスピーチ動画はこちら!