社会福祉HERO’S

男性保育士オカちゃんは海の塩!?〜存在感ハンパないっス!〜

先輩・同僚インタビュー

東京都執筆者 おんぷマン2018.12.10

こんにちは。

東京都の西の方、日の出町にある宝光保育園で働いているおんぷマン です。

保育園では、事務の仕事を頑張っています。
それとバンド活動「Go!Go!ハートワーカーズ」、お披露目の機会は時々ですが、僕自身は割と本気です。そんな仕事も遊びも本気で楽しむおんぷマンです。

我が法人の男性保育士第1号で、いろんな荒波をくぐり抜けてきたパイオニア、「オカちゃん」のインタビューをお届けします。保育士の世界は女性が圧倒的な多数派です。男性保育士の割合は3〜4%、とても希少な存在です。そんな中でもインパクトある凄い男オカちゃん。面白そうなネタいっぱい持ってそうなので、色々聞いてみました。

――――マウンテンズ のオカちゃん――――

ミスターポジティブを名乗る、みどり色の元気なお兄さん「オカちゃん」

マウンテンズ
2009年宝光保育園男性職員4名で結成したパフォーマンスグループ。オリジナルの歌とダンスで 子どもも大人もみんなハッピー! 現在周辺の保育園・幼稚園の男性職員を巻き込みながら、総勢14名。お祭りや施設のイベントにガンガン出演中

日の出町のローカルヒーロー「マウンテンズ 」のムードメーカーであり、町ではちょっと名の知れた名物お兄さんです。

子どもたちもお父さん、お母さんも、オカちゃんのパフォーマンスが大好き!
みんなに元気と笑顔を届けています。

――――目指した動機――――

そんなマウンテンズ のオカちゃんは 宝光保育園の男性保育士です。
新卒20歳で勤めはじめて、今年で17年目。

宝光保育園初の男性保育士。

紆余曲折ありながらも、持ち前のポジティブシンキングと行動力で活路を見出しています。
現在は副主任として活躍中。いや大活躍中!!
保育士になるつもりはなかったが、仕事につながる進路を選びたかった。同級生の女の子の「保育の学校に行く」の言葉に、「それ、いいかも!!」と思ったのがきっかけ。
「小さい頃に憧れた先生がいた」 なんていう感動のストーリーではないらしい。
周りが女性ばかりになるなんてことに抵抗は全くなかったとのこと。
どこでもやっていけるという自信があったんだか、下心があったんだか、その辺りは不明。

どうも、成り行き、、、、か?

それでも、男性が一握りという養成校時代を経て、晴れて男性保育士になる。

―――――宝光保育園初の男性保育士――――

―働き始めた頃の仕事の印象は・・・

「楽しい、思っていたよりもハード、ずっとやっていけるのか? そんな感じです。
自分が男性であることの意識は無くはなかったが、というより園ではじめての男性保育士ということもあって、周りの方が意識していたし、期待されることも多かったような気がします。」

―どんなことを期待されたの?

「同僚からは、ダイナミックな保育、強くて威厳ある恐い存在、イベントや行事での派手で目立つ役割、保護者からは、たくさん体を使って遊んでもらいたい、運動を教えてもらいたい、こんなところかな。」

―困ったことはある?

「赤ちゃんには、男の人が苦手な子が多いのは実感としてありますね。そのほかは、特にないなぁ、ちっちゃいことは気にしないたちです。ミスターポジティブですから。」

―なら、男性だからできたことはある?

「男の子のオシッコのやり方を教えてあげて欲しい、って言う相談がよくきた。(笑)男ならではだよね。」

―――――こわくっちゃ つまんない―――――

―さっき、強くて恐い存在を期待されていたって話してたけど、今でも、まさか子どもに対して威圧的になんてことはないよね(笑)?

「ハハハ(大笑) 威圧ってのは違います。言葉が悪すぎますよ。パワーで押し切るんです。(笑) まぁ子どもからすればおんなじですね。そういう時代もありましたよね。僕も子どもに負けられないという気持ちはありましたから。毎日が一杯一杯で、子どもたちの豊かな多様性に応じるだけの余裕がなかったなぁ。まぁキャパ不足ですよ。反省です。
パワーで押し切ろうなんて感覚は、今は全くないですね。働き始めてからの2~3年は、がむしゃらで、日々パツンパツンだったですね。男としての「何か」がないと自分がいる意味なんてないんじゃないかって、迷いもしました。

でもこわくっちゃ楽しくないじゃないですか。ワイワイするのが好きな子もいれば、大きな声が嫌いな子もたくさんいる。それぞれが楽しめることがベストなんだから。ぼくが強いジャイアンである必要なんて全くないんですよ。」

―――――何がきっかけで優しくなったの?――――-

―何がきっかけで優しくなったの?

「優しくなった? もともと優しいですよ! さっきから言葉のチョイスがよくありません。(笑)子どもたちの気持ちの小さな動きを感じられるようになった、と言ってください。感じようとするようになった、っていう方が合ってると思うけど。」

―はい。すみません。(笑) 聞き直しますね。どうして子どもたちの小さな気持ちの動きを感じられるようになったんですか?

「日々の仕事がそつなくできるようになったのと、幼児体育指導者の資格を取得したことで、とりあえずこの路線でいけるという気持ちの余裕・自信からでしょうか。わーわーパワーで押し切る必要がなくなりました。その頃に男性職員が新たに2名採用されて3名になりました。働き始め6年目、男意識がマックスだった頃ですね。いい意味での男ならではの活動を展開し始めた時ですね。彼らと活動するふれあい体操のイベント「げんきっこ」やパフォーマンスグループ「マウンテンズ」の活動は、体を使ってみんなを笑顔にできる機会ですからね。」

「この辺りから、保育士としての性を超えた専門職としての意識と、自分の性・男としての意識を活かすことを使い分けられるようになったんだと思います。フロアリーダーに任命されたり、マネジメント研修に参加させてもらったりしたことも、大いに関係があります。役割や学びが意識を変えてくれましたね。」

―――――保育士と男意識の切り替え―――――

―保育士としてのプロ意識と男意識の切り替えとは?

「例えばパティシエ。男女いるし、繊細な発想、作業は男だろうが女だろうが、大切。これはプロ意識ですよね。店頭でケーキを買う人は「おいしいケーキが食べたい!」わけだから。保育でも、子どもの心に寄り添うのに、男も女もない。これはプロ意識。でも、保育は生活だし、保護者の中には、お世話する保育士の性別を気にする人がいることも事実。変な事件も報道されていますしね。そういう事実も意識しないとダメだと思う。だから自分が男であることを踏まえておく必要もある。また同性の保護者が声かけやすいということもわかっていないといけない。

保育士であることと男であることは、関係ないけど、関係ある、ということですね。」

―なるほど、プロである基本の部分と、男性であることの利点や注意点をしっかり踏まえることが大切ということですね。

「その通りだと思います。」 

オカちゃん! ありがとうございました。

後記

保育士として、子どもの気持ちに寄り添えるかどうかが、やはりプロとして最も必要なことであって、男であるということに大きな意味はないと、笑顔で彼は話していた。一方で、男である利点があることも、男であることを意識して慎重にならなくてはならないこともまた裏腹な事実。社会記号としての「イクメン」なる言葉の盛り上がりが示すように、子どもの育ちに両性が関わることが、これからの未来を支えているとも考えられ、そのあり方を世の中が支持しているのではないでしょうか。保育の世界にも男性の力がもっと必要になってくると思います。保育の現場を海水に例えると、男性は3%の塩です。量は少なくても、インパクトは絶大です。真水と調和しプロとしての腕を高め、塩が持つパワーを発揮すること。それこそがプロとしての基本と、男としての飛び道具を併せ持つ真の男性保育士の姿ではないでしょうか。
我が後輩ながらあっぱれ! 
頑張れ オカちゃん  来たれ 未来のオカちゃん!

オカちゃん男意識グラフ

おんぷマン
東京都八晃会 宝光保育園・事務職

高校・大学とミュージシャンになる夢を持つも挫折。夕方から夜の仕事、塾講師になる。昼をもてあます姿をみた叔父から、現職をすすめられたのが、入職のきっかけ。社会福祉法人が持つ、法人として自立しつつも、公の役割を担うという特性に可能性を感じ、地域ネットワークの活性化に注力している。またバンドの経験を活かし、日の出町のローカルヒーロー「マウンテンズ 」(歌と踊りのユニット)の代表として10年の活動を経て、多業種・多職種で構成するバンド「Go!Go!ハートワーカーズ」を結成し、音楽の力で福祉の魅力を発信中!

高校・大学とミュージシャンになる夢を持つも挫折。夕方から夜の仕事、塾講師になる。昼をもてあます姿をみた叔父から、現職をすすめられたのが、入職のきっかけ。社会福祉法人が持つ、法人として自立しつつも、公の役割を担うという特性に可能性を感じ、地域ネットワークの活性化に注力している。またバンドの経験を活かし、日の出町のローカルヒーロー「マウンテンズ 」(歌と踊りのユニット)の代表として10年の活動を経て、多業種・多職種で構成するバンド「Go!Go!ハートワーカーズ」を結成し、音楽の力で福祉の魅力を発信中!

この記事をシェアする

一覧に戻る