医療的ケアが必要な子どもたちの笑顔を伝えたい!みち先生の「ひかり日記」②
社会福祉な「まいにち」
岡山県 執筆者 みちせんせい 2020.03.13
きらり中庄「ひかりぐみ」では、重症心身障害児を対象とした児童発達支援・放課後等デイサービスを行っています。私にとって子どもたちと過ごす毎日は、きらきらと輝くひかり。個性たっぷり、愛おしくてたまらない子どもたちとの、素敵な日々を伝える「ひかり日記」part2です☆☆
「ひかり日記 ~たけちゃん編~」
日常的に医療的ケア(痰の吸引、経管栄養の注入等)が必要で、自分で身体を動かすことが難しく、目はほとんど見えないといわれている、たけちゃん。
朝、お母さんと一緒にひかりぐみへ到着するなり、身体がブルブル・・・と震えて不安そうな表情を見せます。
「朝の会を始めま~す!」
「たけちゃん、おはよう」~シャララン♪
先生の声とタンバリンの音が近付くと、また身体がブルブルッと震えます。
たけちゃんの不安そうな姿を見て、最初は慎重にかかわっていきました。
いろいろなものに触れたり、楽器の音を聞いたり・・・経験を重ねていくことで、不安そうな反応よりも、
目が動く・表情が変わる(興味をもつ・受け入れる)という反応の方が増えてきました。
そんなたけちゃんに、「新たな経験をしてほしい!」と考え、“田植え”をすることにしました。
お母さんが気合いを入れて着せてくれたのは、『一生懸命』の文字が入ったTシャツ!
【一生懸命Tシャツ】
『努力することは誰でも出来る! やるかやらないかは気持ち次第!!』
こ、これは、頑張らなきゃ!! 職員にも気合が入ります。
“田植え”といえば・・・
ヌルヌルの泥!車椅子で過ごすことの多い子どもたちにとって、これはなかなか体験できることではありません。
稲の成長を子どもたちが身近に感じられるように、洗面器やプランターに泥を入れ、“ひかりのミニ田んぼ”をつくりました。
まずは、稲を見せて、手で触れて、「田植えをするよー」と伝えます。
すると、身体がブルブル・・・不安だよね、初めてなんだから。
【田植えって、何!?】
まずは足先から泥を付けて・・・
【うわ~!ヌルヌルして気持ち悪い!】
【横目で見る余裕の先輩、はーちゃん】
足の裏で少しずつ泥を踏んで、「いちに、いちに、田んぼに入っていくよー」
【あれ?中に入ってしまえば、意外と気持ちいい!?】
あ・・・♪ 気持ちいい・・・♪
膝下まで少しずつ泥に浸かっていくと、いつの間にか震えが止まって、余裕の表情に!
【手で稲を植えることができた!!】
たけちゃん初めての田植え、「意外と好きかも♡」という発見もあり、大成功!!!
ひかりのミニ田んぼ、すくすく大きくなりました♪
【稲刈りも出来たよ。くすぐったいなぁ~】
重い障害によって、経験することにも制限のかかりやすい子どもたち。
だからこそ、私たちの支援によっていろいろな経験ができる機会をつくり、可能性を広げていくことが大切です。
次に田植えをする時は、もっと泥んこにしよう・・・と企んでいる、みち先生のひかり日記part2でした♪
みちせんせい
岡山県社会福祉法人クムレ
きらり中庄 児童発達支援管理責任者・保育士
同法人の乳児保育園、児童発達支援センターで勤務し、現在は重症心身障がい児を対象とした多機能型支援事業所で働いています。開所して2年目。まだまだ試行錯誤中ですが、可能性は無限大。ドキドキ・わくわくを子どもたちと一緒に感じながら過ごす日々に、幸せを感じています。この仕事をやりたいと思ってくれる仲間を増やしたいです。私が勤務している社会福祉法人はこちらです。社会福祉法人クムレ www.cumre.or.jp
同法人の乳児保育園、児童発達支援センターで勤務し、現在は重症心身障がい児を対象とした多機能型支援事業所で働いています。開所して2年目。まだまだ試行錯誤中ですが、可能性は無限大。ドキドキ・わくわくを子どもたちと一緒に感じながら過ごす日々に、幸せを感じています。この仕事をやりたいと思ってくれる仲間を増やしたいです。私が勤務している社会福祉法人はこちらです。社会福祉法人クムレ www.cumre.or.jp