HERO’S TOKYO 2018プレゼンテーターのいま⑤
佐々木 海さん
編集部ニュース
2018.12.10
<編集部>
高校教師から保育園の園長になったばかりの佐々木さん。自らの立場を「先生」ではなく「コーディネーター」と位置づけ、「地域の本物に会いに行く」というスローガンのもと、豆腐屋さんなど、様々な社会の現場に子どもを連れていき、可能性を開くという教育メソッドは、斬新でとても印象的でした。
<佐々木さん>
「みつぼしこども園」が開園したのが2017年の4月なので、「社会福祉HERO’S TOKYO 2018」に登壇した時は、開園して一年ちょっとしか経っていないような状態でした。他の登壇者は、今までこんなことをやってきたということを話されていましたが、僕の場合はこういうことを始めてみているということを話したので、立場が違ったと思います。
<編集部>
「社会福祉HERO’S TOKYO 2018」をやってみて、実感していることを教えてください。
<佐々木さん>
こうした会でプレゼンテーションを行うのも初めてでしたが、発表することによってやりたいことが整理され、方向性が固まり、僕の責任感もより強くなってきました。自分たちの活動が注目されているということを職員たちが理解し、現場の意識も変わってきています。研修も自ら取り組み、士気が高まっているのを感じます。全国社会福祉法人経営青年会の全国大会で、発表する機会にも繋がりました。
<編集部>
今はどんな取り組みに力を注いでいますか?
<佐々木さん>
「社会福祉HERO’S TOKYO 2018」で話した、「地域の本物に会いに行く」ということを、今まさに実践しているところです。今年の夏には、塗料や布などの資材を扱う会社を経営している保護者の方から直接、地域貢献活動をしたいから協力させてほしいと申し出ていただきました。
そうして、会社が扱っている素材を使って子どもたちがアート作品を作り、会社の駐車場に展示するということが実現したのです。「地域の本物に会いに行く」という考えに、賛同してくださり、実際行動を起こしてくれる方が、開園1年にして現れたのは、とても嬉しいことです。今回の場合はたまたま保護者の方だったので、普段お父さんやお母さんがどんな風に働いているのかを知り、身近に感じるよい機会にもなりました。
<編集部>
これから「社会福祉HERO’S 」に登壇する人たちへ、メッセージをお願いします。
<佐々木さん>
それぞれの分野で特化した方々が、発表されるのでしょう。ぜひ、聞いてくれる人が面白いと思うようなプレゼンをしてほしいと思います。まだまだ全国には、独自の取り組みをしている方々が隠れていると思うので、それを世の中に知らせ、社会福祉の現場が変わっていくといいですね。僕自身も、徳島から日本全国に発信し、切磋琢磨しながら保育の質を高めていけたらと思っています。
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