社会福祉HERO’S TOKYO 2021
プレゼンテーターインタビュー⑤
編集部ニュース
2022.03.10
社会福祉HERO’S TOKYO 2021の開催まであとわずか。
そこで全国の応募者の中から選抜されたプレゼンテーター6人に、当日への意気込みを語っていただきました。
今回は介護福祉士の村井博昭さんです。
(聞き手:ひとりひとりが社会福祉HERO’S 編集長 山田 英治 )
夢の力で福祉や地域を変えていく
村井 博昭さん(富山県・社会福祉法人 宣長康久会(せんちょうこうきゅうかい) デイサービスセンター管理者)
山田編集長(以下、編集長):まずは、自己紹介をお願いします!
村井さん:村井博昭、35歳です。介護施設でデイサービスセンターの管理者をしております。ご利用者、職員等の管理業務や送迎を中心にかかわっています。
編集長:今回ヒーローズに登壇しようと思ったきっかけはなんですか?
村井さん:以前からイベント「社会福祉HERO’S」のことは知っていて、いつか出てみたいと思っていました。今回、富山県内の介護関係者が集まる会議で、別の施設の方から、「社会福祉HERO’Sに出てみたら」とお声をかけていただき、チャレンジしてみようと決意して応募しました。
編集長:なるほど。実際に登壇することが決まった時のお気持ちは?
村井さん:本当に恥ずかしながら、涙が出ました。福祉の魅力を学生や多くの方に伝えられる!嬉しい!という思いからです。本当に嬉しくて嬉しくて。
ご利用者一人ひとりが人生の最後まで夢を諦めない
そんな施設にしたい
編集長:今回、村井さんは、イベント「社会福祉HERO’S」の舞台でどんなことを伝えたいと思っていますか?
村井さん:私は、もともとサッカー選手になりたいという夢がありました。でも、怪我で挫折したんです。その後、福祉に出会い、将来は理想の福祉が実現できる施設の経営をしたいという夢をもつようになりました。そんな夢を抱き、仕事に邁進していたある日、ご利用者の皆さんと話していて、気づいたことがありました。
皆さんが、「あれがしたかった」「これがしたかった」って、叶えられなかった夢について「過去形で」語っていたんです。それを聞いて、「人生の終盤に差し掛かって、こんなに心残りがあるのか、それをなんとかしたい」と思うようになりました。そこで、ご利用者皆さんの夢を職員たちが一つひとつ叶えていく“夢プロジェクト”をはじめたんです。100個近くの夢が集まって、これまでに、半分の夢を実現してきました。
編集長:例えば、どんな夢ですか?
村井さん:「生まれ故郷にもう一度、行ってみたい」、「地元の馴染みのラーメンを食べたい」など、本当にさまざまです。それを、職員たちみんなで相談しながら、叶えていきます。
私たちの法人では、地元のJリーグチームである「カターレ富山」さんと日ごろから協力できる関係をつくっていて、ご利用者さまや職員みんなで、試合などを観戦したりしてきました。そんな関係のなかで、「いつか、選手に直接会いたい」という夢もあったんです。その夢は、カターレ富山さんと直接交渉して叶えることができました。
編集長:それはすごいですね!
村井さん:そんな夢プロジェクトを進めているなかで、カターレ富山さんを中心に、地元の企業や住民の方たち、いろんな人たちが協力してくれるようになりました。そこで、もっと広く、地域にある課題の解決をめざし、皆で話し合って叶えていく「夢ミーティング』というプロジェクトをはじめました。まだまだはじまったばかりのプロジェクトですが、いま、とてもワクワクしながら取り組んでいます。
施設の枠を超え地域の課題解決へ
福祉の可能性を若い人たちに伝えたい
編集長:「夢プロジェクト」、そしてそこから発展した「夢ミーティング」。それらの活動の紹介を通じて、伝えたい福祉の魅力とはどんなことでしょうか?
村井さん:福祉の仕事というと、福祉施設のなかでご高齢者のケアをしたり、障がい者の支援をしたりする仕事というイメージがあると思います。かつては僕も、いつか理想の福祉が実現できる施設を立ち上げたいと、施設のなかのケアをイメージしながら考えていました。
でも、現在は、福祉施設の枠を取っ払って、地域の企業さんや住民の方たちと一緒に、地域の課題に向き合い、何か面白いことをしようと動いています。その時に実感することは、「福祉には、施設の枠をこえて地域の人たちをつなぐ力がある」ということです。
そんな地域のいろいろな人たちを一つにし、一緒に地域をよりよい方向に変えていける福祉の可能性を、若い人たちに伝えたいです。そして福祉はそういう挑戦もできるんだ!面白そう!って気づいていただき、どんどん参加してほしいと思っています。
編集長:本番が楽しみですね。今日は貴重なお話をありがとうございました。
村井さんがプレゼンをする
社会福祉HERO’S TOKYO 2021は、2022年3月15日13時より
YouTubeにて生配信! 当日の生配信はこちらから!
※リマインダー設定もできます。どうぞお見逃しなく!